6 AIをただ使えばいいだけではないのか(2)
データとプライバシー
あらゆる企業は、財務状況を改善するためにデータを活用しています。何を売るか、誰に売るか、価格をどう設定するか、広告をどうカスタマイズするかを決めるためにデータを用います。データを意味あるものにするのは機械学習アルゴリズムです。したがって、より優れたデータとアルゴリズムを持つ者が勝者となります。データは新たな金であり、新たなアキレス腱でもあります。
ここで言うデータとは、単に個人の住所や銀行口座のことでしょうか?
ユーザーがウェブサイト訪問中にクリックするマウスの回数はどうだろうか?
教師は、自身と学習者のデータの管理者として、どのようなAIデータが有用か、その形態は何か、そしてユーザーのプライバシーをどう保護できるかを理解することが不可欠です。
AIと教育ビジネス
「EdTech」とは、教育向けの技術応用(人工知能を活用した技術を含む)を提供する産業を指します。これらは小規模企業やスタートアップである場合もあれば、教育分野への資金投入を始めたインターネット大手企業である場合もあります。公的資金による組織である場合もあります。
一部のEdTechソフトウェアは購入が必要ですが、残りは無料です。収益源は他から得ており、多くの場合ターゲティング広告やユーザーデータの転売です。EdTech AIで採用される財務モデルが何であれ、収益は得られます。
これはあなたと学習者にとって何を意味するのでしょうか?「タダ飯」は存在するのでしょうか?貪欲な産業の恩恵を受けつつ、教室の安全をどう確保すればよいのでしょうか?
ツールの創造とあなた
教育は技術を受け入れるために変わる必要はない。「技術から始まる学習環境は、往々にして望ましくない方向へ進む」1。あらゆるツールは確固たる教育理論に基づくべきです。さらに、最大限の効果を発揮するためには、教師、教育専門家、コンピュータ科学者が参加するチームで共同創造されるべきです2。
さあ、準備はいいですか?
1 Groff, J., Personalized Learning : The state of the field and future directions, Centre for curriculum redesign, 2017。
2 Du Boulay, B., Poulovasillis, A., Holmes, W., and Mavrikis, M., Artificial Intelligence And Big Data Technologies To Close The Achievement Gap, 2018。